日本の道化の月 Ⅱ【イナオリ】 (ページ39)

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そして試合会場へとバスで向かう一同。

Aは灰崎の隣に座って外の景色を眺めている。

『ねぇ灰崎！それ私も聞きたい！』

灰「あ？ほらよ」

灰崎は片方のイヤホンをはずしてAの耳につけた。

ヒ「仲がよろしいこった」

Aは灰崎のイヤホンで音楽を聴きながらまた外をぼーっと眺めていた。

するとその時、突然イヤホンの音量がMAXになって灰崎とAはイヤホンを思い切りはずした。

灰、A『「うわぁ！？」』

ヒ「どうした？」

灰「いや、何か急にボリュームがでかくなってよ」

『もう灰崎そういうイタズラやめてよ～』

灰「俺じゃねーよ！」

灰崎とAはそう言うともう一度イヤホンを付け直した。

しかし数秒後、またイヤホンのボリュームが最大になり二人はイヤホンをはずした。

灰「またかよっ！？」

『耳がガンガンするよ～；』

灰「おい！誰か音量いじるイタズラしてやがんのか！？」

『私もういい～灰崎両耳につけていいよ』

灰「俺だってもういいわ！」

灰崎はそう言うと音楽プレーヤーを直した。