痛みを感じない女 Part４【イナギャラ】

１７５． ページ25

後半戦が開始すると、ラトニークは早々ソウルを発動しアースイレブンを抜いていった。









しかしそれに対抗するように森村もソウルに身を包んで防御する。









森村が奪ったボールは九坂に渡るが、それは相手にあっさり奪われる。









そこからラトニークの猛攻が続いた。昆虫の身体能力を十全に発揮するラトニークの攻撃に、アースイレブンは手も足も出ない状況下に置かれた。









その時、瞬木が相手の選手に対して激しいチャージでボールを奪った。









九坂「瞬木！ちゃんと戦え！正々堂々とよ！」









瞬「見ての通りちゃんと戦っているだろうがよ。うじうじと殻に閉じこもってるお前なんかに言われたくないんだよ」









九坂「なにっ？俺のどこがうじうじしてるって言うんだ！」









瞬木は九坂を横目で見ると、そのままプレーを続行した。









『これだから問題児は……もう少し優しい言葉を選ぶことはできないのだろうかねぇ』









Aは半ば呆れた顔で試合展開を見ていた。

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