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九坂はその後、バンダが速やかに処置を行い毒の心配はなくなった。









バンダ「これでよしっ。毒は抜いておいたから明日には治ってるよ」









『ラトニーク人も、治療法などはほとんど一緒なのだね。









にしても、すごく手際がいいものだ』









バンダ「いつ惑わし草に出くわすかわからないからね。









これくらいなら、皆できるんだ」









Aは興味津々にバンダの話を聞いていた。









その時、九坂はジッとバンダを見つめる。









バンダ「ん?なに?」









九坂「いや……一つ聞いていいか?」









バンダ「うん!」









九坂「バンダ……お前の寿命も、1ヶ月しかないのか?」









バンダ「なーんだそんなことかぁ。うん!僕の寿命は明日で終る」









九坂「なっ!明日でっ……!?」









『……』









バンダ「うん、多分。だから、明日が最後の試合!









そして僕にとっては最初の試合でもあるんだ!」









九坂「最初で、最後の試合っ……?」









バンダ「僕は、この前メンバーになったばかりだからね!」









九坂「それで、明日が最後……よく平気でいられるな……」









バンダ「それが僕達の定めだからね。それに、僕は思うんだ。









人生はどれだけ生きたかじゃない。何をしたかだって!」









九坂「っ……」









バンダ「たとえ一試合でも、その試合で輝くことができれば、僕はそれでいいと思ってる」









バンダの言葉に九坂は複雑どうな顔になっていた。









九坂「バンダ……」









バンダ「九坂君、明日は良い試合にしようね!」









九坂「あぁっ!」









バンダ「それじゃあ送っていくよ!」









バンダはそう言って先に歩き始めた。









それに続いてAも歩いていく。その時、九坂にそっと耳打ちをした。









『無駄な情は棄てることだ。自滅を招くだけだ』









九坂「っ!」









バンダ「Aさーん!九坂くーん!早くー!」









『えぇ、今行くよ』









九坂「コーチっ……何でアンタはそんな平然としていられるんだっ」

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名無し - 続編おめでとうございます明けましておめでとうございます今年も夢小説も無理せずにお仕事頑張って下さい! (2020年1月1日 0時) (レス) id: 3d7672005c (このIDを非表示/違反報告)
銀世界の姫騎士 レオ(元Setsuki.)(プロフ) - 続編おめでとうございます!おもち美味しいですからね…太らないように頑張ります…^^; (2019年12月29日 17時) (レス) id: 77812d9344 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年12月29日 15時

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