痛みを感じない女 Part３【イナギャラ】

１１４． ページ14

真「不正解、とはどういうことですか？」









皆帆「コーチは知っているんですか？」









『サザナーラ人が見ているのは未来じゃないのだよ』









野「そういえば、この星の人達は厄介な力を持っているって言ってたわね」









『あぁ、厄介も厄介さ。私達人間にとっては尚更ね。









サザナーラ人は……相手の心を目で見る能力を持っている」









瞬「っ！」









葵「目で見るって……心が読めるんじゃなくて、見えるの？」









『そう、見えているのさ』









野「やだ……なんか気持ち悪い……」









皆帆「僕は興味あるなぁ」









真「そうだ、瞬木君は何か話しかけられていましたね？」









瞬「っ！」









天「そうだったなぁ。何を言われたんだ？」









瞬「あ、うん……お前達は弱いとか、そういう嫌味だよ」









九坂「なんでお前だけ？」









瞬「そんなの俺にもわかんないよ」









Aは瞬木の方をジッと見つめていた。









神「とにかく、厄介な相手だ」









鉄角「試合になんのかよそんなんで……」









『そうかい？中々面白いと思うけどね。









どうすれば相手の裏をかけるのか……そういうことを考えるのはとても楽しいものだよ』









皆帆「僕もそう思います」









座「そうでしょうか？裏をかこうとしていることも、知られてしまうわけですよね？









裏の裏をかかれる可能性がありますよ」









真「勝たなきゃいけない試合の中で考えないわけがない。難問ですよこれは……」









『果たして、本当にそうかな……』









Aはそう呟いた。

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