８９. ページ39
街に出ると、周りのサンドリアス星人達がAを見ている。
中には歓迎してくれる者もいれば、影でヒソヒソと陰口を言っている者もいた。
Aは特に気にすることなく街の中をただ歩いていた。
『(サンドリアスは地球より重力がやや弱め……ボールの力加減にも気を付けなければならないということか……
ふむ、中々攻略し甲斐がありそうじゃないか)』
Aはそう言うと、踵を返して宿舎に帰ろうとした。
その時、Aの前にサンドリアス星人が立ち塞がった。
「テメェ、地球人だな。さっきは止められちまったが、今度はそうはいかねぇぜ。
てめぇら地球人をぶっ潰してやるよ！」
『はぁ……仕方が無いですね。ここではあれですので、場所を移しましょうか』
「ほぅ？中々威勢がいいじゃねーか。潰される覚悟はできたみてぇだな」
そして誰もいない場所まで来てから数分後、Aに突っかかってきたサンドリアス星人は怯えきった顔で逃げ出した。
何をしたんだ、と言われればAは恐らくこう答えるだろう。
『地球流のおもてなしをしてあげたまでですよ』
爽やかな笑顔は、どこか闇が感じられた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ベルモット - ｢サッカーなんてクソ食らえ ｣と共に読み進めています。新シリーズでも設定が憧れます。自分もイナズマシリーズの夢小説を投稿している身なので参考にさせて頂いています。 (2019年11月19日 17時) (
レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
猫宮 - キタキタ告白シーン！！！ホント更新ペース早すぎですよ梅こんぶさん！まあそれが嬉しいんですけど！！！！ (2019年11月12日 7時) (レス) id: a4825ec2c2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：梅こんぶ | 作成日時：2019年11月11日 0時
