夜桜の木の下には彼女がいた２～エイリア学園編～ (ページ36)

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８６．ページ36

春「やったね小暮君！」

円「お前、奴等のシュートをカットしたんだぜ！」

一「やっぱり意外性があったね」

土「あぁ、結構やるもんだな」

塔「ほんとだよね！補欠にしとくの勿体ないよ！」

『て、ことだよ。お前は凄いよ小暮』

Aが小暮の後ろに立ってそう言った。

小暮は皆にそう言われると嬉しそうに笑った。

小「そうか…俺凄いんだ……！うっしっしっし！」

その時、漫遊寺の部員達が駆け寄ろうとしていた。

「大した物だ小暮！」

垣「見事だったぞ！」

『あ、そこ危な＿＿＿＿＿＿＿』

Aがそう注意するも虚しく、漫遊寺中の選手達は全員小暮の仕掛けたであろう落とし穴に綺麗に落ちた。

円「大丈夫ですか？；」

「小暮ー！」

小「うっしっし！遅いんだよ！今頃俺が凄いってわかったのか！」

春「小暮君！貴方を褒めてるのにその態度はなんなの！」

小暮は春菜に怒られると逃げ出してしまった。

と、その時漫遊寺の監督が現われた。

風「監督、小暮を仲間に入れなくていいんですか？」

円「俺も、あいつは戦力になると思うんです」

瞳「彼が自分の意志で私達と行くことを望むのならね」

染「ったくしょうがねーやつだな。なぁ吹雪よ」

吹雪は少し下をうつむいて暗い顔をしている。

染「どうした？」

吹「僕、役に立たなかったな……クッ」

染「そんなこと言ったら、俺だって」

吹「何もできなかったんだっ！こんなんじゃ駄目だ……完璧にならなきゃ……」

『士郎……』

Aは吹雪を心配そうに見つめていた。