夜桜の木の下には彼女がいた２～エイリア学園編～ (ページ4)

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そしてチームわけでの練習が始った。

最初にボールを奪い合ったのは風丸とA。

二人ともボールに食らいつき中々譲らない。

風「疾風ダッシュ！」

風丸が技を使ってAを抜いた。

『良い動きじゃん風丸』

風丸はそのまま持ち前の足の速さでどんどん攻め上がっていく。

するとその時、風丸のスピードよりも速く吹雪が追い抜いた。

吹「風になろうよ」

そういうとボールをあっという間に奪われてしまう。

風「スピードはお前だけのものじゃない！」

風丸が負けじと吹雪を追いかける。

一「吹雪無理するな！」

鬼「こっちにボールを渡せ！」

しかしその瞬間、再び吹雪の様子を一変する。

吹「よっしゃー！」

目付きがかわり、そのままどんどん進んでいく。

『またアツヤかっ』

吹「どけどけどけー！」

吹雪はDF陣をあっという間に抜き去っていく。

吹「ったくしょぼいなお前ら！俺についてこれる奴はいねーのかぁ？」

吹雪が一人で進んでいくので、他の皆はそれを見ているだけしかできない。

『こら待てアツヤっ、一人で先走るなって！』

Aがアツヤに追いついて皆には聞こえないほどの声で呼びかける。

吹「やっぱ俺のスピードについてこれるのはAだけか！」

と、その瞬間、染岡が突然声をあげた。

染「ちょっと待ったー！」

染岡の声で吹雪が元の状態に戻ってその場に立ち止った。