痛みを感じない女 【イナクロ】

４４． ページ44

天「円堂監督のおじいさんが…








それじゃあフェイ達が言うマスターDの”D”って……」









神「円堂”大介”のD……」









剣「そういうことになりますね……」









フェ「それがサッカーの神様と呼ばれているマスターDの正体？」









ワ「そうか！円堂のおじいさんがマスターDだったのか！まさに灯台もと暗し！」









Aはそのノートを懐かしそうに見ている。









『大介さんのノートか……私も最後までこの字を理解することはできなかったなぁ』









信「それってやっぱり暗号化されてるからですか？」









『いいや？恐ろしく汚いだけさ』









Aのその言葉に全員がずっこけた。









水鳥「ただの汚い字なだけかよ……；」









『でも、世界で唯一人だけ読める者がいたんだ。それが、円堂さ』









Aの言葉に皆は嬉しそうな顔になる。









信「だったら円堂監督に読んでもらえばいいんですね！」









フェ「円堂監督には会えないよ」









信「え？」









ワ「そうだ。子供の頃から亡くなるその時まで、全ての時点で彼は厳重に監視されてるのだ。









悔しいが迂闊には近寄れない」









フェ「手はあるよ。書いた本人に直接聞けばいい」









『でも、おじいさんはとっくに亡くなって……あぁ、そうか』









Aは理解したようにフェイを見た。









フェ「そう、生きてる時代に行けばいいんですよ」









信「そっか！過去に行けばいいんだもんね！」









茜「アーティファクトは？」









剣「それならここにある」









皆はAの持つノートを見つめた。









『決まったようだね。では早速行くとしようか』

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