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あれから一日が経った。Aが目を覚ますと、自分の部屋のベッドで眠っていた。









起き上がろうとするも身体は酷くだるく重く、まるで身体が鉛にでもなったかのようだった。









『……風邪でも引いたかな』









その時、部屋をノックする音がして、恐る恐る扉が開かれ豪炎寺と有人と円堂がやってきた。









鬼「姉さん……」









円「大丈夫か……?」









心配そうにAの顔を見つめる3人。









『えぇ……平気……』









Aが起き上がってベッドを降りて立ち上がった瞬間、身体が言うことを利かずに倒れていった。









そこを豪炎寺がすかさず受け止めた。









豪「無理をするな。顔色が悪い」









豪炎寺は心配そうにそう言うとAをベッドに座らせAの額に触れた。









豪「熱いな……」









『だろうね……きっと風邪だよ。身体が鉛のように重くだるい。目も霞んで前がよく見えない。








おまけに肺が圧迫されてるような感覚……』









鬼「急いで病院へっ」









円「俺、監督に言ってくる!」









そう言って有人と円堂は急いで部屋を出ていき、その場には豪炎寺が残った。









Aは机の上に大事そうに置かれている影山のサングラスを見つめていた。









『……全てが手に入った瞬間、全てを失った』









Aがポツリとつぶやき豪炎寺はAを見つめた。









『結局、お礼も言えなかったなぁ……』









Aは遠くを見つめながらそう言った。









豪「……あの人は、Aに幸せになれと言った。









だったら、その願いを叶えてあげればいい」









豪炎寺の言葉にAは目を見開く。そして静かに微笑んだ。









『そうだね……世界で一番幸せになってやろうじゃないか。協力してよね、豪炎寺君』









豪「あぁ、勿論だ」

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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年9月14日 20時

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