夜桜の木の下には彼女がいた～エイリア学園編～ (ページ7)

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７．ページ7

その翌日、Aは自室のベットで目が覚めた。

『私の部屋……？』

体を起こしてみると、昨日の傷がまだ少し痛んだ。

体を見ると、包帯やらガーゼで治療されていた。

その時、使用人が部屋に入ってきた。

「お嬢様、包帯のお取り替えをいたします」

『あぁ……』

Aは大人しく包帯を取り替えてもらう。

「……お嬢様、あまりご無理はなさらないでください。旦那様も奥様も非常にご心配されていました」

『それは私が跡取りだからでしょ』

Aがそういうと使用人は何も答えなくなった。

包帯を取り替え終わり、使用人はそのまま出て行った。

Aは部屋のテレビをつけた。昨日の事件がニュースに流れていた。

〈昨日より、各地で発生している中学校連続破壊事件の続報です。

事件の目撃者や被害者は口を揃えて、襲撃犯は宇宙人だったと証言しており、自らを、エイリア星からやってきた星の使徒、エイリア学園と名乗っていたとのことです＿＿＿＿〉

Aはテレビの電源を消し、ジャージに着替えた。

部屋を出ると使用人達が止めにくる。

「お嬢様！そのような体でどこに行かれるおつもりですか！」

『弟のところ。きっと心配してるから。

私の事は放っておいて』

Aはそのまま家を出て行った。