夜桜の木の下には彼女がいた～エイリア学園編～ (ページ19)

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後半戦、雷門の人数が大幅に減り、相手は少し動揺の顔を見せた。

塔「なんのつもり？あたし達をバカにしてんの？」

塔子が鬼道とAに問いかけてきた。

鬼「これは作戦だ」

『バカにはしてないよ。バカだとは思ってるけど』

塔「なにっ……！」

Aはそれ以上何も言わなかった。

そして後半が始った。

後半が始り。皆は先程より動きが良いように思える。

ベンチの方を見て見ると、染岡達は手当てをされていた。

それを見て鬼道は全てを理解した様子だった。

鬼「(あの三人はどこか動きが不調だった。あいつらがはずれたことで、ゲームメイクがしやすくなっている)」

円「そうか！怪我してる染岡達に無理させないために」

豪「そして相手を前に誘い出し、裏をつく攻撃をするために……」

『気付くの遅いよ鬼道。監督はきっと、人数的な不利を有利に変えられると思ってる』

鬼「フッ……面白い」

そして試合が再開され、攻防が続く。

人数が少ない分、いつもより多く動かなければならない。

相手がどんどん攻めてくる。DFが抜けられシュートを打たれる。

そのシュートは円堂のマジン・ザ・ハンドで止められた。

円「鬼道！これがラストチャンスだ！」

円堂から鬼道に、鬼道からAにパスが回ってくる。

Aがその瞬間、空中にボールを蹴った。これは夜叉夜桜の体勢だ。

塔「させないよ！ザ・タワー！」

『フッ……バーカ』

塔「なに！？」

Aはシュートを打たずに、鬼道に再びボールを戻した。

そして鬼道が相手を抜き、豪炎寺にパスが渡る。そしてそのまま豪炎寺のファイアトルネードが炸裂し、ゴールに突き刺さった。

そしてそこで試合が終了した。

１対０で、雷門が勝利した。