痛みを感じない少女～Another Story 3～ (ページ50)

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試合会場に戻ってきたA。得点のボードを見れば２対１で雷門が逆転していて、丁度試合終了のホイッスルが鳴った。

これも全て豪炎寺による得点なのだろう。豪炎寺は久々の雷門ユニフォームを着た姿でフィールドに立っていた。

『間に合ったようだね、よかった』

秋「Aさん！どこに行っていたんですか！」

『それは後で教えてあげるよ』

Aは小さく微笑んでそう言った。

砂「バカなっ……私が負けただと…ありえない…あってはならぬっ……我々はエイリア…イプシロン改なのだっ……」

その時、デザームに向け円堂が手を差し伸べた。

その行動には流石のAも目を見開いて驚いていた。

円「地球では、試合が終われば敵も味方もない。お前達のしていることは許せないけど、俺は、サッカーの楽しさをお前達にもわかってほしいんだ」

デ「次は、必ず勝つ」

そう言ってデザームがその手を取ろうとした瞬間、怪しい光が放たれ、見知らぬ男の子が立っていた。

デ「っ！ガゼル様！！；」

ガ「私はマスターランクチーム、ダイヤモンドダストを率いるガゼル。

君が円堂か。新しい練習相手が見つかった。……今回の負けで、イプシロンは完全に用済みだ」

ガゼルがそう言うと、デザームはそっと円堂から離れていく。

その瞬間、デザーム達に向かって黒いボールが放たれる。そして光が収まった後、デザーム達の姿は跡形もなく消えていた。

円「そんなっ……クッ！」

ガゼルの方を振り返るが、そこにガゼルの姿は既にいなかった。

＿＿＿＿＿＿円堂守、君と戦える日を楽しみにしている＿＿＿＿＿＿

その言葉を残しガゼルは姿を消したのだった。

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続編いきます。