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キャラバンに戻り皆が外にいる間、Aはキャラバンの中で円堂の治療をしていた。
『全く……それで?彼らのシュートは見えたのかい?』
円「あぁ!監督はやつらを使って俺を特訓してくれてたんだよな」
『フフ、君なら気付くと思っていたよ。……はい、終わったよ』
円「おう!サンキューなA!」
円堂はそう言うとキャラバンを降りていった。キャラバンに一人になるとAの笑みは消えた。
『さて……』
深い溜息を吐いてからAもキャラバンを降りていった。
すると丁度瞳子が戻ってきた。
瞳「豪炎寺君、貴方にはチームを離れてもらいます」
豪「っ!」
円「え?」
皆は監督の言葉に目を見開く。Aはキャラバンの入口に立って瞳子を見つめたまま黙っている。
栗「今、何て言ったでヤンスか監督?離れろとか何とか……」
その時、豪炎寺とAの目が合うとAは豪炎寺に向け小さく頷いた。すると豪炎寺は監督の考えがわかったのかそのまま背を向けた。
円「ちょっと待てよ豪炎寺!どういうことですか監督?豪炎寺に出て行けなんてっ」
風「そうですよ監督!豪炎寺は雷門のエースストライカー、豪炎寺がいなきゃあいつらにはっ」
土「もしかして今日の試合でミスったからか?」
円「え?そうなんですか監督?それで豪炎寺に出て行けって……!」
風「ちゃんと説明してください!」
瞳「私の使命は、地上最強チームを作ること。そのチームに豪炎寺君は必要ない。それだけです」
円「でも、それじゃ説明にっ」
その時豪炎寺がそのまま歩いて去って行ってしまう。
円「豪炎寺!」
円堂は豪炎寺を追いかけていってしまった。
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マナ - 質問よろしいでしょうか? (2021年4月17日 18時) (レス) id: 9e471035c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年8月19日 21時