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前半を終え、有人は皆にエイリア学園の攻撃パターンについて話をしていた。
皆が後半に向け意気込んでいる時、瞳子監督が声をあげた。
瞳「甘いわね。確かに鬼道君の言うとおり、ジェミニストームの攻撃には一定のパターンがある」
秋「監督も気付いていたんですか?」
瞳「見てればわかります」
秋「す、すみません……」
『君達、今自分達がどんな状態かわかってはいるのかい?』
Aがそう言うと皆は頭に疑問符を浮かべる。
『今の君達じゃ、相手のスピードにはついていけない。攻撃パターンがわかったところで倒せる相手じゃないのだよ』
円「じゃあどうしろって言うんだよ?」
瞳「こちらのDFを全てあげて全員攻撃するのよ」
Aの横に立って瞳子はそう言った。皆は勿論のごとく不満げな顔になる。
土「そんなにあげるんですか?」
風「でもそれじゃあDFがいないも同然!それこそやつらに抜かれでもしたら終わりじゃないですか!」
瞳「だったら抜かれないようにすることね」
瞳子はそれ以上何も言わなかった。
塔「何なのあの監督!」
円「俺もよくわかんないんだけどさ……でもまぁ、とにかくやってみようぜ!
SPフィクサーズに勝てたのも、監督の作戦があったからなんだしさ!」
風「Aっ、他の作戦はないのかっ!?」
染「そうだぜ!こんなの納得できるかよ!」
『私に言われてもね……とにかく、監督の作戦通りにまずはやってみたらどうだい?
試合をしながら監督の意図に気付けばいいんじゃないかい?』
染「お前がそう言うなら……」
風「わかったよ……」
皆は不安を抱えながらフィールドに戻った。
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マナ - 質問よろしいでしょうか? (2021年4月17日 18時) (レス) id: 9e471035c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2019年8月19日 21時