痛みを感じない少女 弐【イナアレ】

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ゲームセンターから出ると、タイミングよくAと鉢合わせした。









灰「っ！アンタは……」









『やぁ灰崎君。明日は豪炎寺との試合だろう？楽しみにしているからね♪







まぁ、君程度じゃきっと豪炎寺の足元にも及ばないと思うけどね』









灰「んだとっ……！」








『フフ、そうムキになる必要はないんじゃない？君はまだ経験も浅いしね』









灰崎はAをジッと睨み付けているのに対し、Aは余裕の笑みで灰崎を見ている。









灰「姉弟で揃いも揃って俺をイラつかせやがって……！」









『あぁ、かんに障ったのなら謝るよ。私はただ君にエールを送りたかっただけなんでね。








それじゃあ用事も済んだし、我々は帰るとしようかな。明日人君、帰ろうか』









稲「あ、はい！」









『じゃあね、フィールドの”小悪魔”君』









灰「なっ！」









Aはそのまま明日人と一緒に帰っていった。









灰「鬼道A……！」









灰崎は遠ざかっていくAの後ろ姿を強く睨み付けていた。









稲「ちょ、あんな挑発みたいなことして大丈夫なんですか！？；」









『平気平気♪さぁ、お使いも済んだしこれからやることもなくなったから今日は君達の寮へお邪魔でもしようかな♪』









稲「またそんな急な……；」

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