痛みを感じない少女 弐【イナアレ】

６３． ページ13

お互いがポジションにつき試合が開始される。









そして試合開始と同時にAが皆に指示を送る。









”飛ぶ鳥落とす大作戦、開始”









稲「いくぞ！飛ぶ鳥落とす大作戦、スタート！」









その瞬間、雷門の選手は全員御影専農陣内へ攻め上がっていく。









つ「全員？」








杏「これが飛ぶ鳥落とす勢いってことですか？」









『まぁ見ていればわかるよ』









攻め上がる雷門。小僧丸にボールが渡り、シュートを打ち込む。しかしそのシュートは相手のキーパーに止められてしまう。









奥「しまったっ！自分達の陣ががら空きじゃないですかー！」









奥入がわざとらしくそう叫ぶと、御影専農チームはここぞとばかりに攻め込んでくる。









『そう……そこにしか出せないよね。








敵はここぞとばかりに猛烈に攻めてくる。でも、その飛ぶ鳥を落とす。その役目は……』









Aは日和に合図を送った。









日「え！？今！？今何を……っ








ハッ！わかりました！」









日和は上を飛ぶボールを見て何かに気付く。









日「今こそ使うとき！落ちろ飛ぶ鳥！シューティングカット！」









日和は新たな必殺技でボールをカットした。









『フフ、やればできるじゃないか日和君。さぁ、守りが手薄になっている今がチャンスだよ』









雷門はそこからカウンター攻撃に入り、１点目を決めた。

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