自称神彼氏とチンピラ彼女

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教室に到着し一番後ろの窓側の席に腰掛ける。元々ここはガリ勉君のモブの席だったが、「変われ」と言ったら快く席を替わってくれたらしい。









一番後ろの席に座り足を机に乗せながらイヤホンを耳に刺して音楽を流しながらスマホを弄る。









その時、イヤホンをしても聞こえてくるほどの女子の黄色い声が聞こえてきた。









不機嫌そうに目線を声のする方に目を向けると、同じクラスであのサッカー部のキャプテンである亜風炉照美が登校してきていた。









『チッ、うっせぇな……』









照「おはようAさん。今日も良い天気だね」









『気易く話しかけてくんじゃねーよ』









照美はいつもこうして用もないのにAに朝の挨拶をしてくる。兄と同じくめげないところがまたうざい。









そして運悪くそいつの席はAの前の席。嫌でも視界に映り込んでくる。









そしてHR開始のチャイムが鳴り響き教師が教室に入ってきて連絡事項を伝える。









プリントが配られ前の席からプリントが渡される。









照「はい、Aさん」









Aは強引に照美からプリントを奪い取るように受け取った。









プリントを受け取ると照美は満足したような顔をし前を向いた。









その時、受け取ったプリントの端に何かが書かれているのが見えた。









『(あ？んだよこれ……)』









そこには「昼休み、裏庭に来て欲しい」と書かれていた。









『(誰が行くかっつーの)』









Aはプリントをくしゃくしゃに丸めて後ろのゴミ箱を見ずに投げ入れた。

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