１１２． ページ12
『ケイト先輩！いきなり何しやがるんスか！？』
Aはケイトの腕を振り払いグリムを盾に威嚇する。
「Aちゃんが失礼なこと言うからだよ〜。オレのことそんなに弱いヤツだと思ってたの？
けーくん傷ついちゃった。しくしく。Aちゃんが今度デートしてくれたら許してあげてもいいけど〜」
『やなこった』
「オイ！オレ様を盾にするんじゃねーんだゾ！！」
グリムはAの手の中から飛び降りていった。
「それで、偵察は首尾よくいきましたか？」
「うん。この辺に怪物チームが多かったのはマレウスくんを捕まえるためだったみたい」
「なるほど。能力が高い選手に数で対抗したわけですね」
『はた迷惑な人だな』
「マレウスさん？」
監督生はマレウスが誰だかいまいちわからないのか、名前を聞いて首をかしげていた。
「なあ、そんなに強いヤツなら仲間に入れてやったほうがいいんじゃねーか？
なんで誘わなかったんだゾ？」
「デメリットも大きいから……かな？
すごい戦力だけど、あれだけ目立つと狙われる回数も格段に増える。
マレウスくん本人は逃げ切るだろうけど、オレらはそのうち巻き込まれちゃうって！」
「ふぅーん。この大会はド派手に強いだけじゃダメってことか。オレ様も気をつけねーとな」
「グリちゃん、賢いじゃん♪
さあ、あんまりのんびりもしてらんないし、そろそろ移動しよっか。
マレウスくんとは別方向からコロシアムへ向かえば比較的安全だと思うよ」
「ケイトさんに賛成です」
「じゃあ、ちょっと遠回りになるけど……オレたちは迂回してコロシアムへ、れっつらご〜」
「「了解です/了解！」」
『なんでそんなやる気なんだよコイツら……；』
Aは相変わらずジェイドに担がれていった。
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梅こんぶ(プロフ) - 弑逆ノ桜さん» 誤字の指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。 (2020年8月5日 0時) (
レス) id: b0a36378c3 (このIDを非表示/違反報告)
弑逆ノ桜(プロフ) - 103のバルガス先生の台詞で魔法が魔王になってますよっ！(ﾎﾞｿｯ) (2020年8月4日 23時) (レス) id: cdb86ccf60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年8月4日 22時
