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『まぁ、お前達がどうやってその契約書を破くのか……
方法がわかったら是非僕にも教えてくれると助かるよ』
「だったらオメーも一緒に協力するんだゾ!」
グリムがAを見てそう言うが、Aは恍けた顔をした。
『僕は能動的に忙しい身だからな。他のことまでに動いている暇はないんだよ。
それじゃあな。精々頑張れ』
Aはそう言うとユウたちから離れ教室へ向かおうと去って行った。
曲がり角に差し掛かった時、Aの目の前に立ちはだかる二つの影。
「クマノミちゃ〜ん。さっき小エビちゃんとアザラシちゃんと何の話してたの〜?」
「よろしければ、僕たちに先ほどの話の内容を聞かせてくれませんか?
Aさんのお好きな、ハーブティーでも飲みながら」
Aの目の前には、リーチ兄弟がAを見下ろす形で圧をかけてきた。
その辺の生徒ならば、この二人の圧に怯んで口にローションでも塗られたかのように口が滑りやすくなる。
しかしAは二人を目の前にしてもなお、余裕の表情を一切崩さなかった。
『悪いが、お断りだ。言わない方が、面白そうだからな』
Aはそう言うと二人の間を通って去って行った。
その後ろからは、フロイドの舌打ちが聞こえてきていた。
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らむくん(プロフ) - やだッッッ!!お前すきッッッ(帰れ (2020年7月13日 19時) (レス) id: 4eb72e88f0 (このIDを非表示/違反報告)
暇人B - 続編おめでとう御座いますぅぅぅぅぅぅぅぅぅ((うるせえ (2020年7月13日 16時) (レス) id: 655b6dff02 (このIDを非表示/違反報告)
蝶凛 - 続編おめでとうございます!無理をせずに更新頑張ってください! (2020年7月12日 22時) (レス) id: 7c94aa4f70 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年7月12日 21時