理系教師の弟【ツイステ】

４１． ページ41

『リーチ……僕に何か用か』








肩を組んで話しかけてきたのは、オクタヴィネル寮のジェイド＆フロイド・リーチ兄弟だった。







この二人はAの中では最も関わりたくない人間ベスト５に入る要注意人物達だった。








「クマノミちゃんが一人とか超珍しいからさ〜。ついてきちゃった♡」








『フロイド。何度も言うが僕を変なあだ名を付けて呼ぶのはやめろ。








それにお前、兄様にも変なあだ名で呼んでるらしいな』









「え〜？イシダイ先生のことぉ〜？だって似てるじゃん」








Aは溜息をついてフロイドとジェイドの手を振り払った。








「おやおや、つれないですねぇ」








『僕は忙しい。お前達の相手をしている暇はない。







わかったらさっさと自分達の飼い主の元へ帰れ』








Aがそう言って歩き出そうとするが、その双子はAの前に回り込んで笑顔で話しかけてくる。








「まぁまぁそう言わずに。聞けば、Aさんは魔法史や国語の類いが苦手なのだとか？」








「アズールがねぇ、期末テストの対策ノートを作ってるんだよね〜







それさえあれば、期末のテストでは満点取れるかもよ〜？」









リーチ兄弟はそう言って不適な笑みを浮かべてAを見ていた。

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