理系教師の弟【ツイステ】

３２． ページ32

会場内は暴れ出す観客達により混乱状態に陥る。








「何？何事なの？」







「ここは、我々も早急に避難した方がよさそうだ」








A達は、巻き込まれる前に会場の外に避難していった。









それから暴れていた観客達は、ディアソムニア寮寮長のマレウス・ドラコニアの魔法により安全に誘導され事なきを得た。









「一体何だったのよ今の騒動は……今のでどこか崩れてたりしてないわよね？






……うん、完璧ね」







ヴィルは手鏡で自分の姿を確認しそう言った。









『今の騒ぎで、しばらくは時間が空くでしょうね』









その時、Aの元にリドルがやってきた。









リドルだけじゃない。そこにはA以外にも怪我を負っていた有力な選手候補の者達が集まっていた。








「これはこれは！薔薇の君(ロア・ドゥ・ローズ)！それに薔薇の騎士(シュバリエ)まで！」







「る、ルーク、その呼び方は恥ずかしいからやめてくれと……；」








ハーツラビュル寮の副寮長のトレイ・クローバーがルークに向けそう言う。









「それで？そんな大勢引き連れて何か用？安否確認……ではなさそうね」








ヴィルがリドルたちを見てそう言う。









「その通りです。実は、これまでのマジフト選手の連続傷害事件。その犯人がサバナクロー寮が企てたものだとわかりました。







ここにいる者達は、その被害者です」








リドルは、ヴィルたちにサバナクローがこれまでしてきたことを話た。

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