理系教師の弟【ツイステ】

１５． ページ15

「今日の部活は終了よ。全員、次の活動日まで与えられた課題を済ませておくこと。







それと、新入生へのアピールもしておきなさい。いいわね」








「「はい！」」








解散の合図が出されると、部員達は片付けを済ませて帰っていく。








「A、もう部活は終わりよ。まだここにいる気？」








『もう終わりでしたか。集中していると時間が過ぎるのはあっという間ですね。






残りは寮で済ませるとするか……』







Aは衣装の設計図を手にして部室を出た。









「熱心なのはいいけど、夜更かしして肌を荒れさせないようにしなさいよね。






根詰まり過ぎても美容に良くないわ」








『わかっていますよ。半分僕の趣味でやっているんでお気になさらず。







さぁ、早いところ寮に戻りましょう』








「そうね。帰ってヨガでもしたい気分だわ。アンタも一緒にどう？」








『いいですね。この作業が終ればいくらでも付き合いますよ』







「あら、それ遠回しに断られているのかしら？」








『まさか。事実ですよ。作業が終れば……ね？』









Aがそう言って笑ったのを見て、ヴィルもまた呆れたように笑っていた。








「はいはい。わかったわよ」

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