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Prologue.15 ページ38

エース「ここもゴーストがうろうろしてんのかよ!」








デュース「いちいち構ってたらキリが無い。先を急ぐぞ」








エース「偉そうに命令しないでほしいんだけど。







大体、お前があんな馬鹿な真似しなきゃこんなことになんなかったのに」








デュース「元はと言えばお前が掃除をさぼったのが原因だろう!」








エース「それを言ったら、最初にハートの女王の像を燃やしたのはそこの毛玉だぜ!」








グリム「ふな”っ!オマエがオレ様を馬鹿にしたから悪いんだゾ!」









3人が言い争いを始め、Aは3人を見つめて呆れた顔になる。









『(こんな状況でケンカなんて……)』








デュース「お前たち!今の状況がわかってるのか?







朝までに魔法石を持って帰れなければ僕たちは退学なんだぞ!」









エース「だ〜から、さっきからいちいち仕切んなよ。ムカつくなあ」









3人が言い争っている中、Aは洞窟の奥の方で何かが聞こえた気がした。









『……今、人の声が聞こえたような』









?「……さぬ……うぅ……ぬ……」









その低く不気味な声に全員が振り返って驚く。








エース「こ、この声……は?」








?「い……し……ウゥウウ……オデノモノ……」








デュース「なんか……だんだん近づいて……」








?「イジハ……オデノモノダアアアアオオオオ!!!」









その場に現われたのは、「人」とは呼べない怪物だった。









「「で、出たああああ!!」」









A達は急いでその怪物から逃げ出していった。

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作者名:梅こんぶ | 作成日時:2020年6月30日 17時

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