薔薇迷宮の番犬 ⅱ【ツイステ】 (ページ21)

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「シシシッ！アンタら、さてはお坊ちゃん育ちッスね？

懐ガラガラ。隙ありすぎ。楽勝で盗れちゃったッス」

ラギーの手元には３人分のマジカルペンがあった。

「ふな”っ！？アイツ、いつの間に魔法を使って３人のマジカルペン盗んだんだ！？」

『……いや、魔法は使っていないようだ。匂いが、しなかった……』

Aはラギーを睨み付けながらそう言った。

「そこの飼い犬さんの言うとおり。こんなの魔法使わなくたって余裕ッスよ！

ってわけで、こんなとこでボコボコにされちゃたまんないんで、退散させてもらうッス！

ばいばーい♪」

ラギーはそう言うと走って逃げていってしまった。

「コラー！待つんだゾ～～！」

「くっ……待て！止まらないと首をはねるぞ！『オフ・ウィズ……』」

リドルが魔法を使おうとした時、Aがリドルを止めた。

『主、やっと身体からブロットが抜けたばっかりなんだ。危険だ、よせ』

リドルはAにそう言われると顔を赤くしてラギーを睨み付けていた。