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それから昼過ぎ、いよいよミスコンが始まる。
「ケンドー！ケンドー！」「シュシュッと一吹きケンドー！」
《華麗なドレスを裂いての演武！強さと美しさの共存！素晴らしいパフォーマンスです！》
絢爛崎「地味！！何もわかってないようですわね！その程度でこの私と張り合おうなんて！！
絢爛豪華こそが美の終着点！」
《３年サポート科ミスコン女王！！高い技術で顔面力をアピール！圧巻のパフォーマンス！》
エリ「これは何する出し物？」
通形「ちょうど今わからなくなったところだよね」
そして次は波動の出番。
天喰「波動さん…人間だって動物。哺乳類だと思えば楽になる」
波動はその場で浮かび、個性を使って空を舞う。一同はその姿に見とれていた。
『(綺麗ね、波動先輩…まるで純真無垢な妖精のよう…)』
Aも波動のパフォーマンスに見とれていた。
《幻想的な宙の舞い！引き込まれました！さァお次は…今ミスコンのダークホース！
皆さんもご存じのあの有名人のご登場です！！》
緑谷「Aさんだ！エリちゃん、Aさんが出てくるよ！」
エリ「うんっ」
その瞬間、Aは空から壇上に飛び降りてきた。
Aは舞台の上に立ち、そして笑みを浮かべると黒いローブをその場で脱ぎ捨てた。
脱ぎ捨てたローブは観客席に放られ、観客は我先にとそのローブを奪い合う。
しかしその取り合いも思わず止まってしまうほど、Aの衣装に全員が釘付けになった。
緑谷「あれって…もしかして……」
通形「まるで…コスチュームみたいだね！」
Aの恰好は、自分のヒーローコスチュームと似たような和装の衣装で、腰には二本の刀を携えていた。
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年6月3日 2時
