人の皮を被った鬼陸【ヒロアカ】 (ページ45)

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グラン「さっきも話した通り、今回のこの１件は敵連合が絡んでくる。

以前やつらは、お前さんともう一人の小僧を捕え損ねてる。

もしやつらの気が変わっていないとすれば、お前さんが奴らと接触することでまた狙われる可能性もある。

塚内からは「やめとけ」と言われているが……」

Aはグラントリノの目を真っ直ぐに見つめていた。

グラン「…今の話を聞いて、お前さんが簡単に退くとは思えんしなぁ」

『おじいちゃん…！』

グラン「まぁ今回だけだぞ。塚内には上手く言いくるめといてやる。何かあれば俺が許したと言っておけ」

相澤「ちょ、グラントリノさん！？諦めさせるって言ってませんでしたか？」

グラン「どうにもAには甘やかしてしまってなぁ～

まぁでもお前さんもわかっとるだろ？この娘はそんじょそこらの敵なんぞじゃ太刀打ちできん。

巨悪と戦って生き延びた強者だ。少なくとも俺は信用しておる。ナイトアイも元から参加させるために呼んだんだろうからな」

グラントリノがそう言うと相澤も折れたように「はぁ…」と溜息をついた。

相澤「確かに付喪は強い。強さだけで言えばビッグ３よりも上なのかもしれません。

…けど、こいつは俺の生徒であることに代わりはありません。

だから…俺が見ておきます。それでいいな」

相澤はAの頭に手を乗せたままそう言う。

Aは相澤のその仕草と言葉にポカンとした顔になっていた。

相澤「なぁに間抜けな顔してんだ。返事はどうした？」

『あ、はい…相澤先生って、ちゃんと先生だったんですね』

相澤「お前は今まで俺をどう見てたんだ」