時をとめて３【ヒロアカ】 (ページ6)

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それから喫茶店を出たAと轟は用事を済ませて帰っていた。

轟「久々のデートだったな。中学２年ぶりか」

『私はデートをしていたつもりはないが』

轟「まだダメなのかよ」

『何がだ？』

轟「俺とよりを戻すことだ。そろそろいいだろっ」

Aは轟の言葉を無視して歩いて行く。

轟「おいAっ」

『私の気が済んだらな』

轟「気が済んだらって……それいつになるんだよっ」

『私が好きなんだったら、それくらいジッと待てるだろ』

Aがそう言うと轟は諦めたように「ちっ」と軽く舌打ちをした。

轟「あぁ待ってやるよ。後にも先にも、俺が惚れた女はお前だけなんだからなっ

そう簡単に諦めると思うなよ」

轟の宣戦布告を受け取るA。表情を変えずに轟の前を歩いていく。

『……物好きなやつだな』

轟「！」

轟はその時、Aの耳が少しだけ赤くなっているのを見てしまった。

それが夕陽に照らされたせいなのかどうかは、考えなかった。