時をとめて【ヒロアカ】 (ページ50)

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それから１位から順番に発表されていく。

緑谷は申し訳なさそうな表情と同時に、悔しそうな顔をして口を開く。

緑谷「あの……ごめんっ、本当に……」

その時、麗日と発目が笑ってAの方を指刺した。

緑谷「？」

Aは緑谷に近づきながら話し出す。

『お前の初撃から、轟は明らかな動揺を見せた。１千万を取ることが目的だったかもしれないけど、あいつの首に巻いている裏返しのはちまきを確認する暇がなくてな……

頭に巻いてる方のはちまきをギリギリの時間で奪い取っておいた。

轟がお前にばかり気を取られている隙に、時間を止めてな』

Aはそう言って、「６１５」と書かれたはちまきを緑谷の手に握らせた。

マイク「４位！緑谷チーム！！」

その瞬間、感極まり緑谷は嬉しさでその場で号泣していた。

マイク「以上の４組が最終種目へ進出だー！！」

Aは緑谷が泣いているのを横目に、轟を見ていた。

『あれほど嫌っていた父親の力を使った……フン、ざまぁみろ』

麗日「Aちゃーん！お昼食べにいこー！」

『あぁ、今いく』

Aは背を向け食堂へ向かった。