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２９５． ページ45
記念撮影を終え、日が沈みだした頃、いよいよボートパレードが始まろうとしていた。
火が灯された灯籠は、テムズ川に流される。
灯籠が川に反射し幻想的な風景を映し出す。
『眩しいな……』
Aはボートに乗るシエルをセバスチャンの隣で眺めていた。
セ「えぇ……そうですね」
「橋の上！女王陛下がいらしてるぞ！」
橋の上を見れば、女王が馬車からシエル達を見つめていた。
そしてボートに乗るシエル達は立ち上がり、女王に敬礼する。
しかし万年最下位続きだった青寮。当然パレードに慣れているはずもなくバランスを崩し川へ全員落ちてしまった。
その瞬間、観衆は盛大な笑い声が巻き起こり、空には満開の花火が打ち上がった。
『眩しいのもうるさいのも嫌いだが……我が主の滑稽な姿が見れたことだし、今回は何も言わないでおこう』
セ「ふ…確かにそうですね。……本番はこれからですが、今は人間達に紛れてお祭りを堪能させてもらいましょう」
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作者名：梅こんぶ | 作成日時：2020年3月19日 18時
