バイト:I ページ4
深「本当に入って平気なのかよー。俺怒られても知らないぞ」
「大丈夫だーーって！これはお馴染みなのよ」
Aに案内されてついたのは、店舗から徒歩1分くらいのところにある別の建物で、事務所兼、宿舎になっているようだ。
岩「宿舎って、それこそ入ったらまずいんじゃないの？」
「宿舎とは別の部屋が休憩所だから大丈夫だーってば」
深「つーか宿舎があるって、すごいな」
「昔ながらのパチ屋って、従業員用の宿舎があるところ結構あるんだよ。もし今の家が見つからなかったら、ここ住もうと思ってたのww」
Aが、俺たちの家を見つけられて、本当に良かったと思った。
腰についた鍵で、古びた鉄のドアの鍵を開けると、なんの変哲もない事務所だった。
大きな事務机、いくつかの事務椅子。
いかにも古そうなソファー。
簡単な流し台。
「適当に座ってね」
深「おう」
「それにしても、なんであんなところにいたの？手ブラだし」
深「いやー実は……」
岩「Aのバイト先に行ってみよーって、ふっかが」
深「サプライズ、的な？」
「マジ？言っといてよ！めっちゃ嬉しいよ！」
Aは本当に嬉しそうに笑った。
なんだか、勝手に気まずさを感じていた自分たちが、申し訳なくなる。
岩「てか、A、バイト大変じゃない？」
「え？そんなことないよ。玉運ぶのはちょっと重いけど……実際なんてことない」
深「タバコとか、音とかそういうのもしんどそうだなって」
「それは慣れちゃうの。最初はキツかったけど、今は何にも感じない」
岩「ふぅん…慣れって怖いな」
「本当だよ。常連のおっちゃんとかによくセクハラされたりとかもあるんだけどさ」
岩「は？！」
「それも慣れちゃうんだよね」
深「慣れちゃいけないとこでしょ！てか、危ないじゃん」
「全然！若い子と話すだけで満足するからタチいいよ。むしろ、なんかワンチャン狙ってくる若いやつのほうが、タチ悪いんだ」
岩「そんなの心配だわ。A、色々自覚ないし」
「自覚？」
岩「……そういうとこ」
キョトンとした顔のAに、思わずため息が出る。
と、その時。
俺たちが入ってきたドアとは、違うところのドアがガチャリと、突然あいて。
「………Aさん、誰？」
若そうな男が入ってきた。
誰はこっちのセリフだ。
……いや、本来従業員しかいないところなんだから、あっちのセリフか……。
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すずの(プロフ) - しょっぴーしんどみが深いです！ (2019年5月5日 2時) (
レス) id: 0281d1cc7e (このIDを非表示/違反報告)
もやし(プロフ) - 改めて最初から読み直しました！！しょっぴーが切ない…。しょっぴー頑張れ！！笑 (2019年1月25日 1時) (レス) id: e09021bb44 (このIDを非表示/違反報告)
とみちゃん(プロフ) - あなたの紡ぐ文章が読めて嬉しいです、応援してます。 (2019年1月25日 1時) (レス) id: df9c0b9860 (このIDを非表示/違反報告)
慧(プロフ) - 最近は更新が毎日あって寝る前の楽しみになっています！無理せず頑張ってください！本当に文章やストーリーがお上手で感動します（；＿；） (2019年1月24日 1時) (レス) id: 32bd2067cf (このIDを非表示/違反報告)
にゃんこけし(プロフ) - 阿部担だけど、なべがものすごく気になってしまいます…(笑) 物語もいよいよ佳境ですが、メンバー目線もっと読みたいです♪ 更新無理せず頑張って下さい(*´∀｀*) (2019年1月23日 17時) (携帯から) (レス) id: b63c0386f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おかゆ
| 作成日時：2018年12月18日 4時
