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「あなた方二人を懐中時計に変身させましょうか？
そうすれば遅刻しないでしょう？」
毅然とした態度で二人に告げるマクゴナガル先生。
物を言わせない厳しい瞳は昔から変わっていないようだ。
大人になってようやく、それが深い愛情の現れなのだという事に気がついたが…………学生時代は恐ろしくて仕方なかった記憶がある。
「僕達……道に迷って……」
「そうなんです……それで、ポップルウェル先生に連れてきてもらって……」
ポップルウェル先生？と周りの生徒たちが騒ぎ出し、こちらを見た。
ザワザワと何か噂されている。
マクゴナガル先生もこちらをチラリと見たあと、ハリー達に向き直った。
「では地図にしますか。地図無しでも席はわかりますね？」
ハリー達は頷き席に着いた。
席に着く前にこっちを振り返ってお辞儀をしてきたので、笑顔で右手を上げて応える。
さて、一件落着。戻るかと思ったその時。
「ポップルウェル先生、二人を案内してくださりありがとうございました」
『………！
いえ、大したことでは……』
厳しいながらも優しさを含んだマクゴナガル先生の言葉に目を見開きつつも返事を返す。
やはり優しく、礼儀正しい先生なのだ。
公正で厳格的だとは思うが、それは生徒を愛しているが故のこと。
そして、かつての生徒である僕も
他寮とはいえ、確かに彼女からの愛は貰っていた。
久しぶりの先生からの優しい声色に少し嬉しくなりながら、ゆっくりと扉を閉める。
「あとで詳しくお話を伺えますか？
ゆっくりと。よろしいですね」
変な声が出た。
待ってほしい。僕は何もしていない。
ただ迷子の新入生を案内しただけだ。
それなのに何故だろう……すごく疑いの目で見られている。
『わかりました……それでは後ほど……』
バタンと閉まった扉に背を預け息を吐く。
『参ったな………』
どうやら、学生時代の悪戯者は大人になっても信用は薄いらしい。
といっても、僕はあのヤンチャな二人に巻き込まれていただけなのだが……。
マクゴナガル先生とは最近あまり話せていなかったから、いい機会だと思うことにした。
次の授業の準備に取りかかるため、僕は来た道をゆっくりと戻り始めた。
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わさび(プロフ) - ぴうさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！一気読み！？あ、あまりご無理なさらずに！！！ (5月22日 22時) (
レス) id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
ぴう(プロフ) - うぁぁ、タイプだぁぁ面白いです！これから一気読みします！ (5月20日 18時) (レス) id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
わさび(プロフ) - 龍さん» わぁぁぁ！ありがとうございます！！そう言っていただけてとても嬉しいです！！ (2022年8月22日 22時) (レス) @page42 id: 4f48927b1a (このIDを非表示/違反報告)
龍(プロフ) - めちゃくちゃ面白いです！続き楽しみにしています！ (2022年8月22日 20時) (レス) @page43 id: c13f564568 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わさび | 作成日時：2022年8月1日 22時
