2001に紅の殺意を (ページ9)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:5,584 hit

186話:冷たく、でも誠実にページ9

・

リ「お前が……A・リカーラか」

1、2、3、4、5、6、7、8…9。全員居るね。

『時間がないから、さっそく。
この三人には言ってるけど、私はあんたら全員の名前とスタンドを知ってるわ』

私は9人を一人一人見ながら名前とスタンドを言っていった。
真剣な表情で彼らにボスを倒したいと説明をする。

メロ「……リーダー。名前とスタンドについては本当のようだが」

まだ信じきれない彼らにさらに続ける。
まず、暗殺者チームの狙っている麻薬ルートなんて存在していないこと。死に戻りの能力を使って何度も繰り返してきたこと。リカーラの運命のこと。
……暗殺者チームや、ブチャラティ達が死ぬこと。
そして……私がその運命を壊したいこと。

『……お互い、もう引き返せないところまで来ている。
あんたらがこの提案を断ったところで敵に勝てる確率は上がる？
答えはNOよ。
だって私がいなかったらすでに6人は死んでるんだから。
そうでしょ？』

プ「……にわかには信じられねぇ…。
だが信じるしかねぇな。コイツの言う通りオレは命を救われている」

ホ「オレも助けてもらってるしなぁ」

ジェ「…オレ達もだ」

『時間が無いの。

私を信じず行動して、仲間と共に後悔しながら無駄死にするか。
私を信じて、共に生き残るか。
今すぐ選んで』

前回私がペッシやギアッチョを殺そうとした時一瞬躊躇ったのは……
たった数回ではあったけど、仲間だったから。
仲間として、大事にしてもらったから……

『生かした以上は、守り抜くわ』

リゾ「…………お前は、これからどうするつもりだ」

『私はブチャラティの所に戻るよ。
…彼らは必ずボスを裏切る、一人除くけど。
だからそのメンバーでそのままボス達と戦うことになるね』

リゾ「……目的は同じ、か。敵対するより協力する方が得策だ。わかった、協力しよう」

私がリゾットに手を伸ばせば、リゾットも私の手を握ってくれた。

この握手は後でブチャラティともしてもらわないとね。

暗殺者チームは目的地へ少し距離を置いた上で着いてくるように指示した。
目的地直前まで私も一緒に移動しよう。
次の行き先はサン・ジョルジョ・マジョーレ島。
早朝までには追い付くわよ。