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207話:一本釣り ページ30








『少し亀の中に入るわね』


ブチャラティの返事を聞いて、中のヒットマンチームに声をかける。





『これからとある敵と戦うんだけど、そこであんたの力を借りたいと思ってるの。いいかな』

ペ「えっ!俺っ!?」

メ「俺仕事ない感じか?今まで何もしてないんだが…」

『メローネは……たぶん今後ともやることないかも…。
プロシュートも怪しい…』

ギ「だろうな」

『じゃあペッシ、私とブチャラティに着いてきて。

地面を泳ぐ魚を釣ってほしいの。
あんたがいればすぐに終わるから助かる』

ペ「お、おれ頑張りますッ!」

『よろしくね。
で、次はギアッチョ。あんたはジョルノとミスタについていって彼らのサポートを。敵の情報は二人から聞いてね』

ギ「おう」

『最後はイルーゾォ』





私はあることを彼に耳打ちした。
彼はまだ分かってないけど、これが重要なのよね。
絶対失敗しないでね、私は一緒にいれないから。


私はペッシとギアッチョを連れて外に出た。
お、ちょうどジョルノとミスタが協力してヘリを捕らえたところだ。





ブ「行けジョルノ!走るんだミスタッ!」

『ギアッチョ行って!ブチャラティ、私達も行こう』


『ペッシ。あんたの釣りスキルが物を言うわよ。
大物を用したわ、目当ての魚はあの男』




私はポケットに手を突っ込み、例の物を取り出した。




『じゃーん!これ、覚えてるかな?』

セ「!!そ、それぇ…!」

『黒糖だよ!知ってる?黒糖って体にもいいんだよ、美味しかったでしょ?
ほら……食べたい?』

セ「お……同じ手は………二度とくわ、くわねぇ…!!」




お〜……葛藤が凄い…。




『チョコラータはくれなかったの?こんなに美味しいのに……かわいそう………あーむ!』

セ「あぁぁぁぁっっ!!!」



ブ「……A?お前何をやって…」

『そーーれ取って来ーい!!!』





頑張って耐えてるところ悪いけどもう投げちゃえ!
反射で取っちゃうからねセッコ。

さぁペッシ初仕事よ。
エサに食いついた魚を釣り上げてしまえ!




ペッシはスタンドをコントロールして釣り上げたセッコをブチャラティの前に落ちるよう引っ張りあげた。

よしブチャラティ!とどめを!




セ「!!?」



スティッキー・Fは突っ込んでくるセッコめがけて拳を振り上げた。

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作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年10月18日 2時

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