2001に紅の殺意を (ページ28)

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205話:ご褒美で…！ページ28

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ア「お、お前…なに泣いて…！」

リゾットが来てくれていなければ、アバッキオは確実に死んでいた。私のミスのせいで。
何度も死なせてしてしまった彼を、彼の死に様を思い出して恐怖から体が震えだす。

ア「落ち着け、また出血するぞ……お前自分の左腕が無いことを忘れるなよ」

リゾットに何度も何度もお礼を言いながらグズグズ泣いていると、何処からか複数の足音が聞こえた。

ブ「Aの叫び声が聞こえた…！スタンド攻撃か！？」

ナ「あ゛ぁぁぁ！！！！
A！？腕どうしたんだよｯ！！？」

ジョ「な、治しますｯ！A腕を見せて…！」

ミ「おい敵は何処に行ったんだ！」

敵は逃げたとリゾットが答え、それが最善であったことも伝えてくれた。

腕を治してもらうためにジョルノと近くの岩に座る。
痛いな……でも半身削られて殺されるケースもあったからこの程度で済んで良かったのかもしれない。
それでも、私が判断を間違えたことに変わりはない。

ジョ「……気負うことはありませんよ。
リゾットが来て助かったんでしょう？
彼を仲間に引き入れたのは貴方です。
本来ならこちら側にいないはずの彼の運命を貴方が変えたのなら、やはり貴方のおかげでアバッキオの命は救われたんですよ」

『……そんな風に言ってくれるんだね』

左腕が元通りに治されたあと、私は目を瞑って上を見上げた。

『もっと…もっと頑張らなきゃ。こんなのじゃダメ、もっともっともっと強くならないと』

ジョ「貴方を守るために、僕も強くなります。
貴方は僕の特別な女の子ですから」

ジョルノは私の頬に手を添え、またあの時のようにキレイな顔を近づけてくる。
けど私は人差し指で彼の唇を押さえた。
キョトンとするジョルノに私は答える。

『それ(・・)は、全部が終わった後のご褒美にしよ』

こんな恥ずかしいこと、もう二度と言えないわ。

目を見開き口を手で覆うジョルノを見て、赤かった私の顔がさらに赤くなっていく。
は…恥ずかしい…。

『もっと頑張れそうだし……分かるでしょ？』

ジョルノは嬉しそうに微笑んだ。

ジョ「それは、頑張れますね」

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ア「再生が終わったぞ。これがボスの素顔だ！」

ブ「敵がまた攻撃してくるかもしれない、早急にココを離れるぞ！」

私達はエメラルド海岸をあとに、ボートに乗り込んだ。