190話:忘れ物達 ページ13
・
しばらくボートを走らせていると髪を引っ張られている感じがした。
もぉー……なに?ホルマジオ。何で引っ張るのよ…………
あぁぁぁーーーーーー!!!!
暗殺者チーム!!!忘れてたぁぁぁ!!!!
急いで電話を手に取り、リゾットにかける。
次の戦場であるあのレストラン……はダメね、戦闘がすぐに終わっちゃう。空港に来るように連絡しよう。
危なかったわ……忘れてた。
一息つくと、誰に電話をかけていたのかブチャラティに聞かれた。
『……暗殺者だよ』
私の返答に裏切ったばかりの四人は驚く。
サイズを戻してホルマジオに出てきてもらった。
『暗殺者チームは皆生きてるの。今まで出会った彼らを殺したっていうのは嘘。……嘘をついてごめんなさい、でも彼らの協力が必要だったの。
ボスを倒すのに私達だけってのはあまりにも無謀すぎるでしょ』
ホ「そういうわけなんだよ、オレらはAと話をつけて、あんたらに着いていくって決めてるからよォ、そっちのリーダーにも受け入れてもらいたいんだが」
ブ「…A、それは確かなのか?」
『うん、私達と彼らの目的は一致している。
私は彼らの命を救っているから信頼してもらってるはずだよ。
何より、さっきブチャラティが助かったのはこのホルマジオのおかげ。彼が協力してくれなかったらあんた、死んでたよ』
ブ「そうか……
わかった。お前がそこまで言うんだ、協力関係を結ぼう」
なら空港に着いたら上手く和解できるね。
よかったよかっ、
ブ「ところで、だ。A」
??
ブ「お前に関して、妙に引っ掛かることがある」
『は、はい』
ブ「今までずっと気になっていた。
お前はいつも察しがよかったな。
そのお陰で全てが上手く進んでいる。
だが、上手く進みすぎているんだ。
なぜだ?お前はどんなに危険な状況になっても異常なほど落ち着いて対処している。まるでこれから起こることを知っているかのように……
理由を聞かせてくれないか」
77人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年10月18日 2時