178話:通信機の運命 ページ1
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あれだけ大袈裟に音をたてたんだから、きっとこっちに来るよね。これでフーゴは助かるし問題ない。
『キー……見つけた』
…鏡も置いてある。その鏡に映っているのは、
イ「何だそりゃあ?鍵か…?」
『…あんたがイルーゾォね。
よかった、ちゃんと来てくれた』
イ「お前……鏡から目を離さなかったな?
初めからオレが鏡の中でしか見えないことを知っていたかのように…」
『あら、その通りだよ。知ってたの。
情報が漏れているからじゃあないわ、このチームの中で私だけが知ってるのよ』
イ「なに?」
『イルーゾォ。あんたと取引がしたくて。
大丈夫、向こうにいる二人はこっちには来ないし、あんたは鏡の中から出てこなくていいわ』
イ「断る」
即答…。攻撃する気満々じゃない。
これだからこの人はめんどくさいのよ。
鏡の中に入れられたらまずいんだって。
『…ホルマジオは死んでないわよ』
イ「!、」
『ホルマジオは、死んでない。
私がチームのみんなに内緒で逃がした。
死んだっていう体にして今はカチューシャっていう孤児院に潜ませてる』
イルーゾォは疑ってはいるが、私に攻撃するのは一旦やめたらしい。
『あの人は私との取引を受け入れてくれたよ。
ホルマジオが持ってた通信機でリゾットとも話をつける予定だったんだけどそれが壊れちゃってて……仕方ないからあんたに会うことにしたの』
私はホルマジオにした話をイルーゾォにも話した。
彼はしばらく私を睨みながら考えていたが、
イ「……………………………………わかった。
通信機はこr」
ジョ「ゴールド・E!!!!!」
あ゛ーーーーーッ!!?
イルーゾォが殴られたぁぁッ!?
私はイルーゾォを守るために二人の間に入った。
『ジョッ、ジョルノ!!
なんでこっちに来てるの!?って、待って待って!
攻撃しないで!』
ジョ「何故です!?敵じゃあないのか!?」
『今説明するから!』
イ「クッソお前……ッ…」
…………もぉ……嘘でしょ…
今、私……
殴り飛ばされたイルーゾォの下敷きになって、
壊れた通信機を見つけてしまいました…
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作者名:胡蝶 | 作成日時:2022年10月18日 2時