172話:トリッシュ ページ35
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ステキなダンスも見終わり、ズッケェロの目も限界になってきた頃ブチャラティが六億の件を皆に話した。
カプリ島では何の戦いもなくペリーコロさんに会えるね。
ズッケェロはサーレーに情報を渡せないから彼はそもそもこのカプリ島に来ていない。
めちゃめちゃ楽だー！
まぁ前回の私はサーレーと戦ってないけどね。
……さて。
この男子トイレに入るのに対しての抵抗ももう無いわね…。
皆は早く六億円が見たいようでブチャラティを急かしているが私はもう見飽きちゃったなぁ。
あ、トリッシュ来た。
……トリッシュ…変装だから仕方ないけど、メガネかけてない方が可愛いと思うのよね、私はそっちが好きだなー。
ペ「六億円を受け取りに来たぞ、ブチャラティ！」
全員で礼をし、ブチャラティが便器の中から六億円を取り出す所を眺める。
幹部就任の瞬間！ナランチャの顔がキラキラしてて可愛い〜。
…あとはトリッシュね。
ぺ「護衛は今より始まる！渡したぞ！ブチャラティ！」
皆がボスの娘の登場に驚きを隠せずにいる中、トリッシュは静かに着替えに向かった。トリッシュに着いていき、個室の中で着替える音が止むとゆっくりとドアが開いた。
『脱いだ服を私にちょうだい、捨てておくわ』
ト「……えぇ。ありがとう」
出てきたトリッシュはまじまじと私を見つめ、頭の先から爪先まで私を見る。
そして顔をじっと見て両手を私の頬に添えた。
ふふ、
ト「あんた………………………………………………かわいいわね」
私は添えられた手に自分の手を重ねた。
加えて目を細めて微笑む。
『あんたも、メガネしてない方がかわいいわね』
トリッシュは目を見開くと、ほんのりと赤く頬を染めた。
重ねた手でそのまま手を繋ぎ洗面所まで歩く。
『男ばっかりで不安でしょ？怖いよね。
私はA・リカーラ。よろしくね、仲良くしましょ』
ト「あたしはトリッシュ・ウナ。
ありがとうA、少し…安心したわ」
トイレから出るとトリッシュはフーゴに話しかけた。
ちょっとした紹介を終えてフーゴの服がハンカチにされるのも見届けた。
彼女の欲しい物を聞き終わるとトリッシュは私の手を握る。
ト「行きましょA。あんたは私と一緒にいるのよ」
『ふふ、OKよトリッシュ』
次は、、、
暗殺者チーム────────
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作者名：胡蝶 | 作成日時：2022年7月27日 2時
