47話 ページ48
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天馬「そうか、スパイクの縁を使えば…!」
A「なるほどね…流石狩屋くん、よく見てるわね」
狩屋「べ…べっつに、偶々だよ偶々!」
"これなら戦える!"と天馬は両拳をぐっと握って意気込み、Aは納得したように狩屋を褒めた。
狩屋は顔を真っ赤にしながら顔を逸らしているが、満更でもなさそうだ。
天馬「スパイクを使って、滑りをコントロールする…!」
天馬は霧野に言われた通りに縁を使いながらボールを前線へと上げた。
そこに氷里が走り込むが、浜野が「お先〜!」と後ろから氷里を追い抜きボールを受け取る。
そこから次々にボールを繋げていき、浜野の「波のりピエロ」、天馬の「そよ風ステップ」でDFを抜いて行った。
天馬「A!」
A「えぇ!」
天馬からボールを受け取ると、Aは白恋のゴールへと走っていく。
A「(豹牙がパンサーブリザードを打ったのなら…!)」
Aは雪村を一瞥した後、ボールに向かって足を振り上げてシュート技を放つ体制に入った。
A「はああッ!! "パンサーブリザード"ッ!!」
雪村と同じシュート技"パンサーブリザード"が、氷を纏って雪村とは色違いの黒い豹がゴールへと向かっていく。
雷門は雪村と同じ技に、驚愕していた。
天馬「Aが、パンサーブリザードを…!?」
白咲「ほう、そう来たか……だが無駄だ。
"クリスタルバリア"!!」
白咲は右手を開いて勢いよく前に突き出すと大きな雪の結晶が現れた。
その雪の結晶にボールが触れると、ボールが氷が張り地面へと落ちてシュートを止められてしまった。
A「そんな…っ!」
白咲「この程度か…この技は元々Aさんの技だろう?まさかカバーされた奴より弱いとはな」
A「なん、だって…?」
白咲は嘲笑うかのように笑みを浮かべながらAを見つめた。
その白咲の言葉は癪に触れたようで白咲を睨み付けるが、白咲はただニタニタと笑うだけだった。
Aは小さく舌打ちをすると、背を向けてゴールから少し離れる。
そこに天馬と神童が駆け寄ってきた。
神童「白星、さっきの技…」
A「"パンサーブリザード"…あれは元々私の技なんです。まさか、豹牙が使えるなんて思わなくて…」
天馬「そうか、だからさっきはあんなに驚いていたのか…!」
天馬は先程驚愕していたAを思い出し、納得したように声を上げた。
A「まあ…止められちゃったけどね」
そう呟くAは、何処か悲しげだった。
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作者名:りはる | 作成日時:2020年4月1日 2時