41話 ページ42
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春奈の話に寄れば、今さっき空港について会場に向かっているそうだ。
皆も錦が帰ってきたという嬉しさから笑顔が溢れていた。
Aが少し離れた所から雷門の皆を眺めていると、後ろから足音が聞こえる。
咄嗟に振り向くと、そこには雪村が立っていた。
A「豹牙…」
雪村「この試合、俺たち白恋が勝ったら絶対にすぐ戻ってきてもらうからな」
A「…っ、悪いけど、私はフィフスセクターを倒すまでは戻らないから」
雪村「……姉さん」
A「そして、白恋を…豹牙を救ってみせるから」
Aは真剣な瞳で雪村を見ると、雪村は驚いたように目を丸くする。
そのままAは背を向けると、雷門の皆の元へと戻っていく。
そのAの後ろ姿を見て、歯を強く噛み締めた。
雪村「…救う?何言ってるんだ、俺は何も変わっちゃいない。変わったのは姉さんの方だ……俺しか見てなかった姉さんが、雷門の奴らを見るようになった。嫌だ……嫌だ嫌だッ!…姉さんは、俺だけのモノだ。雷門の奴らなんかに絶対渡さない。」
雷門を睨み付けた雪村の瞳は、酷く冷めていて、てまるで針を刺すような刺々しい鋭さだった。
白咲「雷門のホーリーロードは、今日で終わりだ。」
雪村「ぶっ潰す…!」
A「白咲…豹牙…」
試合前になりフィールドで皆が並ぶと、白咲と雪村が雷門を眺めながら口を開いた。
Aは白咲の言葉に小さく歯を噛み締めて軽くに見付けたが、白咲はAを見てただ笑みを浮かべているだけだ。
神童「潰されてたまるか…! 俺たちは最後まで戦い抜く!」
天馬「(本当のサッカーを取り戻すんだ、絶対に負けてられない…!)」
A「(…絶対に白恋の皆を、そして豹牙を救ってみせる。)」
両チームポジションに付く。
今回、AはFW。剣城とツートップになる。
倉間は気に食わなそうにしていたが、「A、頑張れよ。」とAにエールを送った。
Aはそのエールを受け取り、必ず勝つと意気込む。
雪村「(見せてやるよ、俺が信じてきたサッカーを。)」
ホイッスルが鳴り、雷門のキックオフで試合開始となった。
剣城がAにパスを出せばボール受け取り、ドリブルで上がっていく。
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作者名:りはる | 作成日時:2020年4月1日 2時