第46話 大人組は名探偵 ページ47
銀時side
『銀時さん、こんにちは』
まばらにお客がいて、その対応に追われてるAだが、俺の姿を見るとふわりと微笑む。
邪魔にならぬように、小さく手をあげて適当に席につく。彼女は申し訳なさそうにおじぎをすると、別の席にオーダーをとりにいった。
そんなAの姿を無意識に目で追う。クルクルと変わる表情は見てて飽きない。
早く俺のトコ来てくれねェかな……
……って何考えてんだ俺は!
俺今1人で笑ってたよね?? Aに見られたら変だと思われンだろ!
いつもの(余裕な? )銀さんでいろ。大丈夫、俺出来る子だから。
「銀時、頭抱えてどうしたんじゃ」
名を呼ばれて振り向けば、今日俺をここに呼び出した張本人の姿。肩を叩かれ、外へ来いと目で合図される。
ここでは話せない内容なのか。
疑問を抱えつつ、ひのやの路地裏へ回る。そこで1枚の写真を月詠から見せられた。
「こいつは数日前、女たちに危害を加えた事件の犯人じゃ。あの話覚えているか? 」
「あぁ」
あの4人の女を襲った事件か。歳は40代前後ってところ。いかにも悪人面の男だ。しかし、なぜそれを俺に見せる?
「事情聴取したんだが、こいつはAも狙っていた」
「は?! 」
急な爆弾発言についデカい声が出る。なんでここでAが出てくるんだ。
話を聞けば、コイツは雇われた奴で、誰を襲うかも全て指示されたらしい。しかも依頼主の姿は1度も見たことがない。コイツはあやつり人形ってわけか……
「毎回、待ち合わせの場所に手紙があり、そこに全て記されていたらしい」
「ずいぶんとシャイな依頼主じゃねェの」
「5人目の標的がAだった。他の4人と違う所は、襲うのではなく、捕まえろと命令されたことだ」
誰なんだその依頼主は。なんの目的でAを?
アイツが誰かに恨みを買うようにも思えない。
身代金目当て? いや、彼女は富豪の娘でもない。吉原に住んでる一般市民だ。
もう一つ気になるのは……
「あと、コイツの足を斬りつけた奴は誰だ? 」
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月夜の光(プロフ) - ありちゃんさん» コメントありがとうございます!!そう言ってもらえてすごく嬉しいです(;o;)もっと上手に表現できるように頑張ります!ありがとうございます! (2021年2月28日 15時) (レス) id: e8dd5af318 (このIDを非表示/違反報告)
ありちゃん(プロフ) - 月夜の光さんの神威が好きすぎて他の作品見れなくなりそうです!!キュンキュンします(^^)更新楽しみにしてます (2021年2月27日 20時) (レス) id: 15fe9d02c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:月夜の光 | 作成日時:2021年1月2日 22時