松陽先生の好きな人だーれ【3年Z組】

委員会1 ページ12

今日は委員会決めが行われる。

生徒会に入りそびれたAは、少しでも成績を上げたかった為学級委員になろうとしていた。

｢それでは、まず学級委員を決めます。それから決まった2人には司会進行をしてもらいます。｣

笑顔で言う松陽先生。

｢では、学級委員を引受けてくれる方――｣

挙手をしたのはAと、桂。

｢では、丁度男女１名ずつ。決まりです。｣

それっきり松陽は脇で作業をしていた。

｢司会進行は俺が務めよう。Aは書記をしてくれぬか？｣

『分かった。』

｢それでは各専門委員を決めていく。希望者は挙手を。｣

すると、神楽が手を挙げた。

｢私は購買の残った商品を処理する委員会を希望するネ。｣

｢そんな都合のいい委員会ねーよ！ちゃんと仕事しろ！｣

新八が激しく突っ込む。神楽はブツブツいいながら着席し、新八に近藤のリコーダーを投げつけた。

｢オイィィィィィィ！｣

Aがふと松陽を見ると、ニコニコと作業を続けていた。

『はぁ。』

｢他に希望者はおるか？｣

｢じゃあ俺、保健委員で。｣

銀時がまともな事を言う。

Aは“銀時って根は優しいからね。具合の悪い人とか背負っていきそう。”

と銀時を見直していたのだ。

｢じゃあ私も保健委員になるわ！銀さんと一緒だもの！｣

銀時は、必死にしがみつく猿飛を引き剥がそうとするものの、なかなか離れない。

そんなかんじで委員会を決めていった。

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