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「…そうだ、A低血圧だったよね?」

『え?まぁ、そうだけど…』

「だからか〜!急に体調悪くなったんじゃなくてよかった。じゃあもうちょっと寝て、買い物は昼からにしよ!」

『え、それは嫌だ。却下。せっかくのお出掛けなのに莉犬といれる時間少なくなっちゃうじゃん!』


不意打ちで可愛い我儘を言われて、つい次の言葉を忘れて黙り込んでしまった。しかし当の本人は無自覚だし、こういうことを俺以外にも平気で言うんだから恐ろしい。

俺は必死に平然を装って反論する。


「自分の顔色見てから言ってくださーい。言った通りにしないなら、今日はなし」

『…莉犬のけち』

「あ?けちでもいーの、Aのほうが大事!もー今日も手がかかりまちゅね〜?一緒に寝ましょーね〜」

『…煽ってる?』

「煽ってなーいよ!!」

『可愛い莉犬がころちゃんみたいに……悪夢だ』

「え、それは無理」


そんなくだらない言い合いをしながら二人でベッドに入る。そして当たり前のようにAに抱きついて寝転がる。


『え、ほんとに莉犬も寝るの?』

「ダメなの?」

『……莉犬だから許す』

「えへへ〜」


Aは年下とか可愛いものに弱いから、俺やるぅとくんには格段に優しい。だから、それを利用してくっついたり甘えたり出来るのは年下組の俺たちの特権なのだ。

嫌われたくないから、今の距離が心地いいからAの前ではまだ“可愛い莉犬"でいるんだ。


「ねぇ…さっきみたいなこと、俺以外に言わないで」

『え?さっきみたいなことって?』

「……自分で思い出せないならまだまだだなー」

『え?本当に何のこと?!』

「さあね、はいおやすみー」



君が体調悪いときだって、俺にだけ頼ってほしい。



いつか_


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

みおさんからのリクエストで「低血圧」でした!
低血圧について調べたのですがあまり上手く書けず、しまいには低血圧要素無くなっちゃってすみません…

そして、恐らく初めて?メンバーから夢主ちゃんへの恋心を出しました…!

これが終わったら続編のようなものも作る予定なので、他のメンバーの心境も追々書けたらいいなと思っています( ˆˆ )

まずはこのシリーズ、あと少しで終わる予定ではありますが最後まで頑張りますので、お付き合いよろしくお願いします!


もなか(2019.10.22)

作者より→←11.低血圧(莉犬)リク



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つばさ - とても楽しかったです (7月5日 6時) (レス) @page47 id: dd93105dfa (このIDを非表示/違反報告)
あや - 久々に観に来ました!何回見ても飽きないです!ここまでお疲れ様でした! (2022年8月15日 13時) (レス) id: 7e40220ef6 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 野菜さん» 申し訳ありません…。現在リクエストは締め切ってしまっていまして、この話は「骨折」で終了する予定なんです…。ですが、続編を作る予定ですので、少し先になってしまうかもしれませんがそちらで書かせて頂きたいと思います!リクエストありがとうございます…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - さきさん» わ〜凄くわかります!!あの眠くなっちゃう現象は何でしょうね…?やっぱり安心する声だからでしょうか…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 海月さん» 温かいコメントありがとうございます…!少しずつですがこれからも頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もなか | 作成日時:2019年9月20日 0時

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