10.低体温(さとるぅと) ページ28
リレー中失礼します
聞きながら更新します…！
ーーーーーーーーーーーー
るぅとside
アルバム製作の作業も一段落して、今日は少しゆっくり出来る予定。
日曜だし、Aちゃんも休みだろうから、一緒にゲームでもしようとAちゃんの部屋へと足を運ぶ。
ｺﾝｺﾝ「Aちゃんー？ゲームしない？」
返事がない。
寝てるのかと思って、そーっとドアを開けてみる。
すると、
「え…？！Aちゃんどうしたの…？」
『………さ、むい』
ベッドの上で毛布にくるまって、体をガタガタ震わせるAちゃんがいた。
「もしかしてまた風邪引いて熱あるかな」
ベッドの側まで歩いていき、熱があるか確認するためAちゃんの額に手を当てると、熱はなさそうだ
「んんー……熱はなさそうだね……っえ…？！」
そう言いながら、何気なくAちゃんの手に自分の手を重ねてびっくりした。
その手は、氷のように冷たかった。
Aちゃんが冷え性何てことは聞いたことがないし、少しひんやりしているとかいうレベルでもなくて、どうしたらいいのか頭が回らない。
Aちゃんを見ると相変わらずガタガタと寒そうに震えているし、呼び掛けてもあまり目の焦点が合わなくて、もしかしたら危ない状態で自分が対処を間違えたら大変なことになるのではと冷や汗が背中を伝う。
(どうしよう…どうしようどうしよう……っ！)
早くどうにかしなきゃいけないと、必死に頭をフル回転させる。怖くてAちゃんの手をぎゅっと握りながら。
「Aー、ゲームやろーぜー」
急にドアが開いて、顔を見せたのはさとみくんだった。声を聞いた安心からか、声が震えた。
「さとみくん…！どうしよう…っ」
「あれるぅとじゃん……どうした？」
「Aちゃん凄く寒がってて手も冷たくて目も合わなくて、僕どうしたらいいか…っ」
「大丈夫だから一回落ち着け。……多分低体温症だな」
さとみくんの落ち着いた様子に、救急車を呼ぶとかいうまでの緊急事態ではないことを察して少し安心した。いつもヘラヘラしてたり遅刻するなど抜けているところがあったりしても、やっぱり自分より大人で、その冷静さに救われる。
「体温計持ってきて」と言われて、僕は急いで部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 439人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つばさ - とても楽しかったです (7月5日 6時) (
レス) @page47 id: dd93105dfa (このIDを非表示/違反報告)
あや - 久々に観に来ました！何回見ても飽きないです！ここまでお疲れ様でした！ (2022年8月15日 13時) (レス) id: 7e40220ef6 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 野菜さん» 申し訳ありません…。現在リクエストは締め切ってしまっていまして、この話は「骨折」で終了する予定なんです…。ですが、続編を作る予定ですので、少し先になってしまうかもしれませんがそちらで書かせて頂きたいと思います！リクエストありがとうございます…！ (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - さきさん» わ〜凄くわかります！！あの眠くなっちゃう現象は何でしょうね…？やっぱり安心する声だからでしょうか…！ (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 海月さん» 温かいコメントありがとうございます…！少しずつですがこれからも頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もなか | 作成日時：2019年9月20日 0時
