8.喘息(ころん) ページ22
※喘息については事前に調べて書いていますが、細かい症状など、間違っている箇所がある可能性がございます。ご了承ください。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『…けほっ……ん゛ん』
夜、呼吸が苦しくなって目が覚めた。
最近風邪気味だったから、そのせいだろうか。乾燥しているせいもあるかもと、部屋の湿度を上げるためにベッドを降りて加湿器のスイッチを入れ、再び布団に潜る。
『…けほっ、ごほっ』
しばらく経てば収まるだろうと、横になって目を閉じるが、咳は酷くなる一方で良くなる気配はない。
遂に寝ているのが苦しくなり、上半身だけ起こして胸の辺りを擦る。
そうしている間にも咳は酷くなり、遂には呼吸も苦しくなってきた。息を吸うと、ヒューヒューと乾いた音が鳴る。
(もしかして……喘息?)
最近症状が出ていなかったから油断していた。
私が喘息を発症したのは18歳くらいだっただろうか。子供の頃に発症する喘息は大人になるにつれ治ることが多いが、大人になってからの発症は自然に治ることは少ないそうだ。
即ち、私はこの症状と今後も付き合っていかなければならない可能性が高いということ。
(…わかってたはずなのに)
夜1人のときは、発作が起こっても緊急の場合は自分で対処せざるを得ないので、最初の頃はベッドからすぐに手が届くサイドテーブルに吸入器を置いていた。
しかし、最近発作が起きていないからと部屋の引き出しに入れてしまっていたのだ。
ことの重大さに気付いたものの既に遅く、咳と呼吸が苦しくて立ち上がって引き出しに取りに行くことが出来ない。
『……ヒュー、ヒューけほっ』
苦しい
怖い
(だれか、たすけて)
「Aー?大丈夫…って、やっぱり…!」
部屋の前を通りかかって、異変に気づいてくれたのは
ころちゃんだった
439人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つばさ - とても楽しかったです (7月5日 6時) (レス) @page47 id: dd93105dfa (このIDを非表示/違反報告)
あや - 久々に観に来ました!何回見ても飽きないです!ここまでお疲れ様でした! (2022年8月15日 13時) (レス) id: 7e40220ef6 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 野菜さん» 申し訳ありません…。現在リクエストは締め切ってしまっていまして、この話は「骨折」で終了する予定なんです…。ですが、続編を作る予定ですので、少し先になってしまうかもしれませんがそちらで書かせて頂きたいと思います!リクエストありがとうございます…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - さきさん» わ〜凄くわかります!!あの眠くなっちゃう現象は何でしょうね…?やっぱり安心する声だからでしょうか…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 海月さん» 温かいコメントありがとうございます…!少しずつですがこれからも頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか | 作成日時:2019年9月20日 0時