1.風邪(るぅりーぬ) ページ3
※A:『』 他:「」
ーーーーーーーーーーーー
『うわ……最悪…』
朝起きたら、喉の調子がおかしい。
昨日の夜少し喉が痛かったのだが、乾燥のせいもあるかも?と思い特に薬を飲むことなく就寝……したのがまずかった。
喉の痛みは声の出づらさと共に昨日より増して、心倣しか少し体がだるい。
『まぁいつものことだし、その内治るか!』
私の長所は楽観的なとこ、所謂ポジティブ。
昔から体調を崩しやすい私にとって、このくらいの風邪は全然耐えられるし結構元気なほうなのだ。
呑気に考えていると、部屋のドアがコンコンとノックされドアが開いた。
「A〜、あ、起きてるじゃん。おはよ!」
『あ、莉犬おはよう!今日も可愛いな〜』
いつも寝起きの悪い私を起こしてくれる、年下組の一人である莉犬。
年下で私より少しだけ背の低い彼が、私は可愛くて仕方ない。
(ついつい姿を見ると抱き締めたくなっちゃうんだよね…はぁぁ、可愛い)
「まーた抱きつく……あれ?Aなんか体熱くない?」
『えぇ?気のせいじゃない?』
「も〜またはぐらかすつもりでしょ。リビング行って熱測るよ」
(はい、また過保護発動…)
6人は、優しいし一緒にいて楽しい。
だけど私が少しでも体調を崩すとすぐに過保護になってしまうのが、心配してくれるのはありがたいのだが正直ちょっと面倒…。
莉犬に手を引かれリビングに入ると、るぅとが椅子に座って朝ご飯を食べていた。
「あ、2人ともおはよ〜」
『るぅちゃんおはよう相変わらずイケメンだね』
「…毎日言ってない?それ」
今日は土曜日。
私は仕事が休みだけど、他の4人は打ち合わせなどで今日は夕方頃まで帰ってこないらしい。
「あ、るぅとくん体温計知らない?A熱ありそうなんだよね」
莉犬がそう言った途端、るぅとは顔色を変えて朝ご飯を食べる手を止め、テキパキと引き出しを開けて体温計を取るとこちらへ寄ってきた。
そして私のおでこに手をくっつける。
「本当だ。ほら、熱測るからちょっとだけ服引っ張るよ」
そう言って服の首もとを少し引っ張り体温計を差し込み「はい、腕ぱったんして」なんて子供扱いしてるような言い方をしてくる。
『ねぇ……私、年上なんですが?』
「え、そうでしたか?子供みたいなので年下かと思ってました」
張り付けたような笑顔でそう言われる。
………しょうがない。イケメンに免じて許す。
ーーーーーーーーーーーー
続きます
439人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つばさ - とても楽しかったです (7月5日 6時) (レス) @page47 id: dd93105dfa (このIDを非表示/違反報告)
あや - 久々に観に来ました!何回見ても飽きないです!ここまでお疲れ様でした! (2022年8月15日 13時) (レス) id: 7e40220ef6 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 野菜さん» 申し訳ありません…。現在リクエストは締め切ってしまっていまして、この話は「骨折」で終了する予定なんです…。ですが、続編を作る予定ですので、少し先になってしまうかもしれませんがそちらで書かせて頂きたいと思います!リクエストありがとうございます…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - さきさん» わ〜凄くわかります!!あの眠くなっちゃう現象は何でしょうね…?やっぱり安心する声だからでしょうか…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 海月さん» 温かいコメントありがとうございます…!少しずつですがこれからも頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか | 作成日時:2019年9月20日 0時