大好きな君が心配なんです【すとぷり】

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Aside


莉犬がふわっと抱き締めながら頭を撫でてくれる。鼻をくすぐる莉犬の匂いと体温が、とても心を落ち着けてくれた。

安心すると、また涙が出てくる。しゃくりあげるほどに人前で泣いたのはいつぶりだろう。


「……ちょっと落ち着いた？」

『うん、ありがとう。取り乱してごめん』

「あのさ……明日会社休みなよ。俺作業一段落したから、一緒にゆっくりしよ？」

『え？急には無理だよ』

「じゃあ俺が会社に電話するから、電話貸して」

『え？！でももう誰もいないかもしれ「いいから」』


半ば強引に説得され、会社との通話画面になったスマホを渡す。

まだ会社には数人残っていたようで、私が今会社のことが原因で過呼吸になってしまったこと、明日休ませてほしいことを全部話してくれた。

すると会社側も案外すんなり了解してくれたらしく「明日休んでいいって！」と笑顔で伝えられた。


「明日金曜だから3連休じゃん！何する？俺とデートでもする？」


くふふ、と悪戯に笑う彼は、先程の落ち着いて冷静な姿じゃなくて、いつもの無邪気な彼に戻っていた。


『ありがとう、莉犬は凄いね』

「…？何が？」

『ふふ、何でもない！やっぱり莉犬は可愛いな〜よしよし〜。明日デートしよっか』


本当にわかっていないらしい莉犬はきょとんとした顔で首を傾げている。
その姿がなんとも可愛らしくて頭をわしゃわしゃする。


「まーたそういうこと言う！……でもさ、辛いときは、誰でもいいから俺たちに教えて？もちろん俺に相談してくれたら嬉しいけどね！」

『次からちゃんと言うね、ありがとう』

「おう！」


次の日、先輩からメールがきていた。


“早く対処してあげられなくてごめんね”
“ゆっくり休んで”
“仕事の心配はしなくて大丈夫！先輩に任せなさい”


どれも温かい言葉で、やっぱり私もこんな女性になりたいと改めて思った。

また、あの上司は部署が異動になったとも書かれており一安心だ。


これも全部、莉犬のおかげ。


彼には、私には無い行動に移す力があって凄いと思う。それに、昨日の落ち着いた対応で安心できた。


リスナーさんがSNSなどで言ってるのをよく目にする“莉犬くんの声は落ち着く”っていうのが、昨日わかった気がした。


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もなかです

莉犬くんの声……落ち着きますよね(作者個人の意見ですが)

放送見てると安心して眠くなってしまうのが悩みです 笑

推しだからですかね……？

6.飲み過ぎ(ななもり。)→←.

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