4.腹痛(るぅと) ページ12
今日は休日だけど、そんなのは関係ない皆は今日も打ち合わせや作業で忙しくしている。
今日の予定がないのはるぅとだけらしく、なーくんもパタパタと家を出る準備をしている。
しかし、私は今ソファーに座っているのだが、さっきからそんなことがどうでもいいくらいに腹痛が酷い。
実は昨日から所謂“女の子の日”で、今日は2日目。私は2日目に腹痛がピークに達するので今日は朝から痛みが酷かった。
「…あれ?ひなこ何か顔色悪くない?」
ソファーの端で体育座りのようにしてお腹を抱えて座る私の青白い顔に気づいたのか、なーくんがこちらへ来て尋ねてきた。
『ちょっと今日お腹痛くて。でも大丈夫だよ』
「え?!お腹痛いの?大丈夫?原因わかる?」
『うん、その、大丈夫だから』
「でも凄く顔色悪いよ…?」
なーくんは、人一倍心配性で、私が体調が悪いときに関わらず何か様子がおかしかったらすぐに気づいてくれる。
それは嬉しいのだが、問題は天然というか…“察しが悪い”こと。
いくら幼馴染でも異性。自分からは言いづらいし言いたくない。
なーくんの場合、凄く心配してくれるけど察しは悪いから、大丈夫と言ったら正直ほっといてほしい。
『ほらなーくん、時間!家出なくていいの?』
「あ!本当だ。体調悪かったらるぅとくんに言うんだよ?わかった?」
『わかったわかった。いってらっしゃい』
(皆して私をいくつだと思ってるのか…)
慌ただしくなーくんが家を出て行って、リビングにはるぅとと2人。
静かになると余計に痛みを意識してしまい、先程よりも強くお腹を抑え込む。
「Aちゃん、今日予定ないんでしょ?ベッドで横になってたら?」
るぅとが急に話し掛けてきた。
『え?大丈夫だよ。せっかくの休みに布団の上ってのもちょっと嫌だし』
そう答えると、るぅとが無言で立ち上がってキッチンのほうに向かっていった。
この話は終わったのだろうと判断して、テレビでも見ようかとリモコンを取ろうとしていると、キッチンに行っていたるぅとが戻ってきた。
そして、その手には湯たんぽが抱えられていた。
ーーーーーーーーーーー
序盤なーくん多めですみません。
タイトル詐欺になってしまった…。
439人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「すとぷり」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
つばさ - とても楽しかったです (7月5日 6時) (レス) @page47 id: dd93105dfa (このIDを非表示/違反報告)
あや - 久々に観に来ました!何回見ても飽きないです!ここまでお疲れ様でした! (2022年8月15日 13時) (レス) id: 7e40220ef6 (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 野菜さん» 申し訳ありません…。現在リクエストは締め切ってしまっていまして、この話は「骨折」で終了する予定なんです…。ですが、続編を作る予定ですので、少し先になってしまうかもしれませんがそちらで書かせて頂きたいと思います!リクエストありがとうございます…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - さきさん» わ〜凄くわかります!!あの眠くなっちゃう現象は何でしょうね…?やっぱり安心する声だからでしょうか…! (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 海月さん» 温かいコメントありがとうございます…!少しずつですがこれからも頑張りますので読んでいただけたら嬉しいです。 (2020年1月12日 2時) (レス) id: c18b45fe4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:もなか | 作成日時:2019年9月20日 0時