守りたい背中【男主】 (ページ6)

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守りたい背中ページ6

俺は3人の少し後ろを歩いていた。

3人というのは、言わずもがな
将洋さん、祐希さんそれから有志のこと。

そんな3人の背中はいつも頼もしくて
俺はそんなみんなの背中を守れることが
この上なく嬉しくて、
未だにこれは夢なんじゃないか
なんて思ってしまうくらい。

将洋さんは俺が1番尊敬している人。

高校生の時に見たW杯の試合で
俺はどうしようもなく彼に惹かれた。

あの美しいフォームと力強いサーブ。

あの美しいフォームを間近で眺めたい、と
あのサーブを全力で受け止めてみたい、と
強く思ってしまった。

祐希さんは本当に頼れる先輩だ。

圧倒的な才能と実力に、俺は魅了された。

どうしても彼には及ばない、と感じた。

一緒に戦えたらどれだけ素晴らしいことか、
あのテクニックを間近で見られたら
どれだけ素晴らしいことか、
そう前までは思っていたのだ。

有志は俺にいい刺激を与えてくれる、
なくてはならない存在だ。

有志のプレーはめちゃくちゃパワフルで
同じコートに立つ俺の士気をも上げてくれる。

一緒にプレーするのが、これほど楽しいと感じたのは彼が初めてかもしれない。

3人とも俺にとって必要な存在。