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ある日のお出掛け(前編) ページ24

今日は4人でタピオカミルクティーを目指してお出掛け。

外は快晴でいい気持ち〜。


「いいお店、見つかった…?」

4人が揃ってすぐに将洋さんが俺たち2人にそう聞いた。

開口一番のその言葉に
俺たち2人はピシッと動きを止めた。

突然立ち止まった俺たちを不思議に思ったのか

「どうした?」

と言って、2人は俺たちを振り返った。

思わず有志の方を見ると
「千紘…」って気まずそうに
名前を呼んでくるから
俺は仕方なく、俺たちの罪を白状した。



昨日の夜、俺は祐希さんと1日だけ部屋を代わってもらえるように、練習終わりに交渉しに行った。

「祐希さん、今日1日だけ部屋代わってくれませんか?」

そう言うと、彼は不思議そうに首を傾げ
口を開こうとしたが
彼が言葉を発するより前に、彼の隣にいた将洋さんが
「なんで?」と俺に詰め寄ってきた。

まさか将洋さんが反応するとは思っていなくて
俺は彼から距離を取ろうと、半歩ほど後ろに下がった。

「え、あの…将洋さん…??」

俺が戸惑いつつも彼の名を呼ぶと
彼は「何?」とニッコリ笑った。

待て待て待て!その笑顔は怖すぎるわ!!

彼の目は全くと言っていいほど笑っていなかった。


そんな俺たちのちょっとカオスな空気を
見事ぶち壊してくれたのは、やっぱりコイツ。

「俺たまには千紘とゆっくり話したいです!」

必要以上に大きい声で、俺たちの会話に入り込んできたかと思えば、俺の肩を自分の方に引き寄せて
「なっ、千紘!」と眩しい笑顔で同意を求めてきた。

そのキラキラと輝く真っ直ぐな笑顔と強い語気に圧倒された俺は
「おう」と頷くことしかできなかった。

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作者名:天然水。 | 作成日時:2019年11月24日 22時

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