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必要な存在3 ページ22

しばらく沈黙が続いた。

すると何を思ったのか、急に祐希が小さく笑った。

「でもさ、あのリミッターがあるからこそ
ちーはここまで成長できたのかもね」

その言葉に俺は大きく頷く。

それと同時にちーが前に言っていた言葉を
ふと思い出した。

"俺は一生、挑戦者がいい"

その時の彼の瞳はキラキラと子どものそれのように
純粋に輝いていて。

俺はそんな彼の成長をずっと近くで
見守りたいと思った。


「俺たちの末っ子たちは
どこまで成長するんだろうな」

今度は俺の言葉に祐希が明るく笑う。


「有志とちーは…どこまでも伸びるよ」

「俺たちも2人に負けないように頑張らなきゃな」

「そうだね(笑)
いつまでも有志が自慢できる先輩でいたいな」

「俺も。この先ずっと
ちーに尊敬され続ける先輩でいたい」


俺と祐希は顔を見合わせて笑い合った。

末っ子たちから学ぶことは多く
刺激をもらった回数は数え切れない。

もっともっとアイツらのいろんな部分を知って、
支えてやりたい。

もっともっとアイツらとバレーをして、
一緒にたくさんの試合を戦いたい。

きっと俺たちの進化には、ちーや有志の燃え盛る
炎のような熱い精神が必要不可欠なんだ。



「将洋さあああああん!!」
俺の名前を呼ぶ、ちーのデカイ声。

「祐希さんんんんんん!!」
祐希の名前を呼ぶ、有志のデカイ声。

祐希とほぼ同時に声がした方を向くと
その先にはダッシュで俺たちの元へと向かってくる
末っ子2人の姿があった。

なんか…小型犬と大型犬に見える(笑)

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作者名:天然水。 | 作成日時:2019年11月24日 22時

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